鳥取県東部医師会 在宅医療介護連携推進室

【 協議会 】令和2年度第1回 東部地区在宅医療介護連携推進協議会の協議概要

◆ 令和2年度 第1回東部地区在宅医療介護連携推進協議会(6月3日)については、会議資料送付による書類開催としました。

 

◎ 報告事項

(1)新型コロナウイルス感染症による本事業への影響

・開催延期(5/15在宅事例検討会、6/14多職種絆研修会)

・今後は、参加人数を制限(考慮)して実施予定

 

(2)令和元年度在宅医療介護連携推進事業報告書

●入院・退院時におけるケアマネジャーと医療機関の連携・情報共有の手引きを策定

・情報共有支援WG、同入退院支援部会の活動により作成。東部地域の共通ルールとして運用開始。入院患者の多い新温泉町へも情報提供した。

●地域包括ケアシステム啓発用パンフレット(住民啓発WGで作成)

※啓発用の資料動画を作成 YouTubeへのリンク(外部リンク)

 

(3)在宅医療・介護連携「相談支援」の概要報告

※保険者機能強化推進交付金に係る評価指標に基づく報告:Ⅱ(3)④

 

(4)医療・介護連携に係るアンケート調査(R元.11)結果について

◆速報値(数値結果)は、前回R2.2協議会で報告、当室ホームページに掲載。内容はこちらから(内部リンク)

※詳細な結果、各種ご意見の取りまとめは、新型コロナの影響で遅れており、まとまり次第アンケート協力先へ報告、当室ホームページで公開予定。

 

◎ 協議事項

(5)ワーキンググループの再編(案)について

(再編理由)今までは、取り組みの内容検討、事業実施が主であったが、今後は事業内容を評価・改善しつつ継続していく必要性が高い。新型コロナの影響でWGの活動を当面(~6月程度)中止している状況もあり、この機会にWGを再編して、協議会の活動を更に活性化させたい。

 【 委員からの意見 】

●ACPのみを別立てでワーキンググループをつくることには少し違和感を感じる。ACPは住民啓発と関連があるので、行政・住民啓発WGの中に含めてもよいのではないか。

◆ACPノート企画WG(期間限定)は、広告抜き及びACPパンフレット一体型での編集作業のみです。また、医療機関、介護施設での活用も前提としているので、関係する者と期間限定で取り組みます。従来のACPを含む住民啓発については、行政・住民啓発WGで取り組みます。(事務局コメント)

●現在までの事業から評価し、新たな課題があるのかないのか等を検討し、再編していく必要があると考える。どういう評価なのかが知りたい。

◆H27年度から各WGで活動してきました。これまでは事業の内容や実施方法の検討が主で、検討と実施でメンバーが異なる場面が多くなった。今後は事業内容を評価・改善しつつ継続していく必要性が高いので、実施と評価を主にした再編とした。(事務局コメント)

●行政・住民啓発WGでは、住民に啓発する内容をまず各関係機関がそれぞれの立場で考えて参画することが大切ではないか。

◆横の連携強化の必要性を考慮した、委員構成(行政・保健所・包括・協議会・社協)を検討しています。(事務局コメント)

◎再編案のとおり賛成(多数意見)

・状況に合わせた適任者がいると思う、グループ毎に新たな風を入れていくことも重要。

・在宅療養支援WGの再編は賛成。特に「在宅療養時の課題」のテーマとして、超高齢社会で問題となっている「単身高齢者」「認知症高齢者」「単身かつ認知症高齢者」の問題を検討することが重要。それらの方に医療と介護がどのようにうまく連携していくか、その場合、成年後見制度と繋げる必要はないか。そのために地方公共団体(1市4町)の首町申立の必要があり、地域包括支援センターと連携していくルートをスムーズにしておくにはどうすれば良いかなど。

・在宅療養支援WGの再編案について、急性期の在院日数が短縮する中、医療技術を在宅・施設・療養病床などで実施する機会が増加している。胃瘻・吸引のみならず、CVポート・腸瘻・PTCDチューブ・SBチューブ・CAPDなど多岐に及んでおり、在宅での療養生活を支えるために、意思決定も含めた様々な支援体制についての協議を行える場があることは有意義だと思う。

 

(6)令和2年度在宅医療介護連携推進事業計画について

 【 委員からの意見 】

●終活支援ノートは介護施設での看取りの場面に有効と考えられるのでぜひ受け入れられるよう、方策を検討いただきたい。

◆医療機関、介護施設でのノート活用策については、ACPノート企画WG(期間限定)で取り組みます。(事務局コメント)

●コロナウイルスの影響により今までのような形での対応は困難と感じる。対面では予防策をしっかり取りながら、そして可能なものはオンライン上でのやりとりへ積極的に移行していくのが良いかと感じる。

◆感染予防に配慮しつつ事業を進めます。オンラインで対応可能なものは進めたいが、人と人との繋がりも重要と考える。早期のワクチンや治療法の確立に期待する。(事務局コメント)

●特に「認知症についての研修動画の作成配信」は重要と考える。

◆厚労省は本事業において、認知症や看取りの取り組みを強化していく方針である。認知症施策の根幹である本人視点での研修動画を作成中である。(事務局コメント)

●在宅医療介護連携推進は、関係者は知っており理解もできているが、医療・介護現場では、地域住民の意識は十分でないと思われる。(病院でできる限り長く診てほしい、病院完結の意識が根強い(根治しないと退院できない、さらには元の状態に戻らないと退院できない)、急性期・回復期病院の役割・機能分担への理解不足、在宅療養への理解不足など)是非とも行政・住民啓発を活性化させてほしい。

◆実際の住民啓発の場面でも、医療(制度)への理解が乏しいと感じることがある。行政・住民啓発WGでの議論としたい。(事務局コメント)

●平成30年度の改正で問題となった医療系サービスの取り扱いについて、実態は動いていない。コロナウイルスの影響でしょうか?

◆協議会でも継続検討事項です。引き続き検討を進めます。(事務局コメント)

●研修へ行けていない小規模事業所の職員が多いことも問題だと思う。

◆周知の強化だけでなく、動画配信による研修なども検討します。(事務局コメント)

●因幡但馬麒麟のまち連携中枢都市圏の取組みを今年度もお願いする。

◆4月より香美町も連携中枢都市圏に加わった。新温泉町とともに一緒に活動していきたい。(事務局コメント)

 ★「その他の意見」

●第8期鳥取市介護保険事業計画、高齢者福祉計画の議論や医師会の委員会にも積極的に参画し、今後の方向性を考え続けて行きましょう。数値で表される変化があったのか、数値目標として設定すべきものがあるのか?(在宅看取りの変化、研修会参加者の動向、住民アンケートなど)

●往診車両の路上駐車に対する住民の理解が不足しており(公共場所への駐車が可能であることが知られていない)、また8時~8時半の誰も通学していない道路への侵入を拒否される。(直接往診とは関係ないがビラ配布のため押しボタン式信号を操作し車の流れを止められることもある)公民館や地域包括支援センターを通して往診車への理解や交通安全運動の在り方についての検討を呼び掛けてもらいたい。

●ケアマネの立場から急性期病院から在宅療養と連携が以前より密になり情報共有も可能になってきましたが、病状によっては在宅に戻られても、すぐ病院に再入院、再び短いスタンスで在宅へと、病院により緩和病棟がなく行き場をなくされる利用者さんと関わるケースも増えてきました。

●地域包括型の食支援体制の実現に向けての取組として、鳥取市保健所 健康・子育て推進課の声掛けで東部圏域(鳥取市・岩美町・若桜町・智頭町及び八頭町)内の特定給食施設及びその他の給食施設の届出のある病院・介護保険施設54施設分の食事形態一覧表を作成し、送付していただきました。

転院・転所及び在宅移行時の栄養管理情報の共有や、在宅で悩まれているご家族への情報提供として更に改良していく必要もあるかと考えますが、まずは名称一覧、54施設の協力で作成していただけたことは大きな1歩と考えております。

今回の診療報酬改定では、①入院医療機関と在宅担当医療機関との切れ目のない栄養連携を図る観点から、退院後も栄養管理に留意が必要な患者について、入院中の栄養管理に関する情報を提供した場合に「栄養情報提供加算」50点が入院中の食事指導と同時に算定可能。(入院中の栄養管理に関する情報とは、必要栄養量・摂取栄養量・食事形態(嚥下食コードを含む)・禁止食品・栄養管理に関わる経過等)②外来・在宅患者に対する栄養指導を推進する観点から、診療所における外来栄養指導料及び在宅患者訪問栄養指導料について、栄養ケアステーション又は他の医療機関の管理栄養士が医師の指示に基づき、対面での必要な栄養指導を行った場合にも栄養指導料が算定可能。などがありました。こういった加算が食支援体制の充実につながるのではないかと期待をしております。

鳥取県栄養士会としましても、在宅での食事に関する問題が解決できるよう取り組んでいく必要があると考えておりますので、今後とも宜しくお願いいたします。

 ★その他の意見(コロナ関連)

●新型コロナウイルスの影響で人の集約や会議等の開催が難しい中、更に地域、医療、介護、多職種連携の強化が必要になることが予測されます。

●コロナ時期の対応でもあり、十分な支援ができず悩みを抱えるケアマネがおりました。これに限らず、これからもそれぞれの現場や職種が課題と取り組み連携を重ねながらよりよい形に造り上げることができたらと思います。

●医療・介護に従事する方が多数出席される会議ですが、このコロナ禍で集まることは特にしてはいけないことと思います。効果の高い治療薬が見つかるなど状況が変化しない限り、書面会議の開催が良いのではと思います。

●まだまだコロナ対策で苦慮する期間が続くと思いますが、この状況下でしかできないことを考え取り組みが出来ればと思っております。大変な時期ですが引き続きよろしくお願い致します。

●今期でのPCRによるコロナ早期発見はスムーズに行われたのか。PCRをしない理由を保健所も発熱センターも探して検査しない方向が目立った。

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