鳥取県東部医師会 在宅医療介護連携推進室

【 多職種 】11/2 多職種研修会(地域包括ケアに求められる緩和ケア、在宅ホスピスの取り組み)を開催しました

鳥取県東部医師会・東部地区在宅医療介護連携推進協議会と鳥取県小規模多機能型居宅介護事業所連絡会との共催により、多職種研修会を開催しました。

講師は、新潟市に「斎藤内科クリニック」を開業、訪問診療や緩和ケアの在宅療養支援だけでなく、看護小規模多機能型居宅介護・訪問看護ステーション・居宅介護支援事業所・地域密着型デイサービスを展開し「在宅ホスピス」にも取り組み、在宅医療・介護連携の推進に努めておられる先生です。

 

■ 日時: 平成29年11月2日(木)13時30分~15時

■ 場所: 東部医師会館

ちらし

■ 演題: 「地域包括ケアに求められる緩和ケア、在宅ホスピスの取り組み 

~看取りを支える現場で考えた、医療と介護とのよりよい連携~」

■ 講師: 在宅療養支援診療所・緩和ケア診療所 斎藤内科クリニック(新潟市)

院長 斎藤 忠雄 先生

講演の様子 講演の様子

 

◆松浦会長挨拶

絆研修、事例検討会の多職種連携研修会をやっているが、なかなか実際にどのような患者さんをどのように診ていらっしゃる先生がいるのか詳しく知る機会は少ない。このような研修会を待望していた。

 

◆講演の概要

在宅医療とは?各職種で考えは統一されていない。近々、日本在宅アライアンスから定義される予定。

一つの新聞記事が緩和をやるきっかけになった。チームアプローチでないと看取りは無理。生活支援ネットワークはケアマネが中心。医師の敷居が高いと言ってるケアマネはだめ、そんなケアマネのほうが敷居が高い。

IT化は、全国でもうまくいってない。現場目線で二度手間にならないようにする。

オールマイティでなくプロフェッショナルで。人の生き様や在宅ケアが上位概念であり、その共通理解が必要、医師は生活支援のプロでない。

小規模多機能は自宅中心で居宅や施設のメリットを集めたもの。事業所であり施設ではない。小規模も特養も看護師はいるが業務は健康管理で医療でない。看護小規模は訪問看護をきちっとやってないとうまくいかないと思う。外部に訪問看護しながら外部の一部として小規模に行くような感じで。

(看護)小規模の基本的考えはライフサポートワーク。その人の物語を叶えてあげること、その人「に」なにが出来るかでなく、その人「と」なにが出来るかが重要。看護小規模は、地域の中で命・生活・人生すべてのライフに対応できる。これは、今後の地域共生社会(我が事・丸ごと)の実現への発展も含んでいる。

看取りは、それぞれがプロフェッショナルで、出来ることをやる。ケアマネの役割が重要、給付管理だけでなく相談やモニタリングは出来ているか?在宅が無理なら施設でなく、本人の希望が在宅なら小規模の利用も考えては。在宅ではケアワーカーと訪問看護師が上下関係にならないように。寄り添うこと、聴く力、共感する力等の人間力が大切。

今は種をまいてください、全てが花にはならないが、あとから花が咲く。

最期に医師(専門職)への17か条を紹介され、講演会は終了しました。

 

◆講師のご好意により、講演会のDVDと講師の著書(ひまわり・在宅ホスピス医による提言)がありますので、視聴等希望される方は推進室にお尋ねください。

 

◎ 参加者:50名

(医師1名、薬剤師3名、保健師・看護師10名、OT1名、ケアマネ18名、介護福祉士・その他介護関係11名、

福祉用具専門相談員1名、認知症地域支援相談員2名、その他3名)

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