鳥取県東部医師会 在宅医療介護連携推進室

【 協議会 】平成28年度第2回 東部地区在宅医療介護連携推進協議会の協議概要

◆ 平成28年10月5日(水)19時~(台風接近により中止としました)

 

◎協議会資料に事務局説明を添付し各委員へ送付、意見をいただくこととした。

 各委員から聴取した意見と、その対応について議事録としてまとめ、第2回協議会開催の取扱いとした。

 概要は、下記のとおり。

 

◎議事(説明・意見・対応方針)

(1)地域資源WG

  医療・介護資源マップの情報のWEB化(インターネット掲載)を検討中です。

  現在、全事業者を対象にマップの活用状況アンケートを実施中。(10/12締切)

  アンケート結果を参考にWEBでの検索条件等を決める予定。

  WEB公開のタイミングに合わせて、内容の再調査を検討します。

 

【意見】利用者が使いやすいよう、索引に複数のサービス(医科、歯科、薬局、介護)を混在させず、それぞれ分けて索引を作成する。

【今後の方向性】紙媒体(資源マップ)用に、事業(サービス)種別、あいうえお順の索引を作成し、東部医師会在宅医療介護連携推進室のホームページに公開します。

【意見】マップ中のその他欄は、共通項目等が多くある場合は項目を別に設ける等、利用者が分かり易い画面内容にしては。

【今後の方向性】今後も内容の再確認時等に、利用者の意見を聞き、掲載内容の改編につなげて行きます。

【意見】各事業所の連絡窓口担当を必ず明記し、連絡が取り易いようにする。

【今後の方向性】担当者、管理者記入欄が空白の事業所については、再調査時に記載のお願いをします。個人情報等の関係で個人名を未記載とする事業所もございます。

【意見】紙媒体だと後に修正が出来ないため、Webでリアルタイムに変更でき、常に最新の情報が載るのであれば良いと思う。

【今後の方向性】年度内にWEB公開する方針です。

【意見】東部医師会ホームページ内の医療機関検索サービスと同様の検索方法が良いと思う。中学校区を東部地図に表し、位置関係が分かるようにする。

【今後の方向性】WEB化に向け、参考とします。

 

【その他事務局より】WEB化に向け、現在の情報の再確認(再調査)を予定していますので、関係者(機関)におかれては、ご協力をお願いします。

 

(2)多職種研修WG

7月3日にワールドカフェ方式による多職種研修を実施した。お互いの職種についての理解が不足している。連携するためにも顔の見える関係でお互いを理解する研修が必要という結果であった。

ワールドカフェを踏まえて、多職種研修として必要な研修をWGで検討し、事例を想定し病院・在宅・看取りの3場面で各職種のかかわりや社会(地域)資源を学習し、意見交換が行えるような研修を企画することとなった。

初学者向けの基礎的な研修とし、ステップアップ的な研修の場として「東部在宅医療・介護連携研修会」(事例検討に基づく多職種研修会)を位置付けるという流れで検討している。

来年度の早い時期から研修がスタートできるよう、WGを中心に準備を進める。

 

【意見】多職種連携事例の検討会

【今後の方向性】「東部在宅医療・介護連携研究会」で多職種が関係する事例検討会を年4回開催し、事例紹介、グループワークを行っている。今後も継続します。

【意見】各々専門職の業務や視点を知る。

【今後の方向性】病院入退院時、在宅療養中、看取り時の場面での医療・介護各専門職の業務・役割の相互理解、連携のあり方を知る内容を盛り込んだ多職種研修を来年度開始するよう準備を進めています。

【意見】職種を超えた交流会、ネットワーク作り

【今後の方向性】今まで顔を合わせたことのない、これから在宅を担っていくであろう医療・介護関係者の初学者を対象とした、多職種研修を来年度開始するよう準備中です。研修会の中には必ずグループワークを入れて、多職種で意見交換、交流できる場面を設定します。

【意見】フィードバックする方法の検討(やりっぱなしにしない)

【今後の方向性】研修会の概要をホームページに掲載します。同様な内容での研修依頼などの相談があれば受けつけます(相談支援業務)。研修終了後はワーキングメンバーで参加者の反応などについても振り返りを行っています。来年度からの多職種研修は、共通テキスト等も作成し繰返し提供できる内容としますので、各機関・施設や地域包括単位など小地域での研修にもご利用いただけると考えます。

【意見】ファシリテーター研修と同様、研修への参加者をある程度強制力を持って選定し、参加してもらうことも良いと思う。毎回同じような人が集まることは、それはそれで良いが、広めたくても広めることができないのではないか。

【今後の方向性】他機関が実施する研修会でも、決まった顔ぶれが見られるのは確かです。今後プラスαの皆様がより多く参加できる方法として、小地域での研修会が開催されるよう支援していきます。また、ホームページでの資料提供も行い、東部で共通した研修が行えるよう支援していきます。

 

(3)住民啓発WG

寸劇を通した住民啓発活動を企画している。退院から在宅移行・在宅療養、今後の意思決定の視点(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)の3つの視点で寸劇を実施、また参加する住民同士の意見交換を寸劇後に行うことで、本人・家族の問題として考える機会をつくる。養成したファシリテーターの参加によるグループワーク(住民同士の意見交換)を行う。

「寸劇+意見交換会」でパッケージ化した住民学習会を年度内にモデル開催する。参加者は、地域の民生委員、地区社協など地域で役割を担っている方々の協力をお願いする方針。

今後の課題は、これを小地域(公民館単位を想定)にどう広げていくか。演者も地域の専門職や住民にお願いしたい。

 

【意見】モデル地域を作り、キーパーソンとなるコーディネーター役を確保し、育成する。(行政のバックアップ)

【今後の方向性】寸劇を利用した住民啓発を、地域のキーパーソンとなり得る地区社協、民生委員、健康づくり推進員等を対象にモデル開催します。この参加者や行政、市町社協とも連携して、小地域での住民啓発活動が進んでいくよう取組んでいきます。

【意見】公民館単位の研修会への参加。協働のイベントなど、公民館単位内でほかに協力してくれそうな団体を探してみる。公民館長の意見を聞いてみる。

【今後の方向性】公民館をはじめ、地区社協、町内会など地域と協働していくことは重要です。行政の役割として配置が進んでいる「生活支援コーディネーター」や地域福祉活動の専門である市町社協と連携強化、情報共有を進め、取り組んでいきます。

 

(4)切れ目のない在宅医療と在宅介護の提供体制の構築支援について

昨年度アンケート調査した病院退院時のケアマネとの連携状況(退院調整率)、ケアマネジャー・病院地域連携室からの意見をもとに、病院入院退院時の連携強化について検討することとなった。(6月の協議会での検討事項)

ケアマネ協東部支部と東部10病院が集まる東部地域医療連携協議会の協力を頂き、東部医師会推進室、東部福祉保健事務所とともに検討を開始した(6月~9月に3回の検討会議)。検討結果は、9月27日の東部地域医療連携協議会で決定確認された。

 

(決定事項)

・入院時にケアマネから病院へ情報提供する「介護・医療連携シート」を作成(統一様式)し、今後東部地域で利用する。

・お互いの理解を深めるため「医療・介護側の報酬加算」のシートを作成した。

(継続検討事項等)

・病院からケアマネジャーへの情報提供(看護サマリーなど)については、その提供時期等、継続検討課題となった。

・誰かの業務が大幅に増えることなく、連携強化していくための方策が必要と感じている。

 

【意見】在宅サービスを利用しながら数回入退院を繰り返したのち、他の施設入所となるようなケースは、在宅の情報が途切れる。在宅ケアマネから施設ケアマネへ「在宅医療と在宅介護のトータルな情報」を連携できる流れが欲しい。(入院→退院という短いスパンではなく)

【今後の方向性】9/27に開催された第29回 東部地区医療連携協議会(東部10病院の地域連携室が参加)においても、急性期から転院する回復期・慢性期病院側から同様の意見がありました。結果「医療・介護連携シート」を転院時に活用する方向で調整中です。今後は施設入所時、また在宅退院時でもケアマネが変更となる場合(要支援から要介護等)もあるので、このシートを患者の移動と共に活用していくことも、あわせて考えていきます。

【意見】「医療・介護連携シート」を在宅医療で関わっていた保険薬局にも送って欲しい。入院したことすら教えてもらえないことが多いため。

【今後の方向性】カンファレンスやケアプランで関わりのある保険薬局については、入退院・入所等の情報共有が図られるような仕組みを検討します。(県ケアマネ協東部支部へ検討依頼しました。)

 

(5)在宅医療・介護連携に関する相談支援について

県外の他地域での実施状況を調査した。結果は、地域の実情が様々であまり参考にはならなかった。

厚労省の手引きのとおり、関係機関・職種からの相談のみで(住民からの相談は地域包括支援センター対応)、試験的実施を実施することとする。

 

・相談支援の試験的実施(案)

 〇 相談員      廣山看護師、秋田主任ケアマネが基本的に対応。

 〇 実施日及び時間  火・金  午前9時~12時(午前中)

 〇 相談受付対象   医療、介護関係機関のみ(住民へは、広報しない)

       (住民からの個別の相談があった場合は、地域包括支援センターを案内)

 

【意見】具体的な相談内容が想像しにくいが、相談窓口があるのは関係者にとって心強いと思う。曜日と時間を設定せず、いつでも受けられることは不可能なのか。

【今後の方向性】平日は、曜日・時間を制限せず、相談を受付けます。相談窓口開設は11月中旬となる予定です。

        (月~金:9時~17時)

 

 

◎ 次回協議会は、2月9日(木)19時~

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