鳥取県東部医師会 在宅医療介護連携推進室

【 協議会 】平成27年度第3回 東部地区在宅医療介護連携推進協議会の協議概要

◆ 平成28年2月15日(月)19時~

◎協議会長挨拶

本日の主題は27年度の実績報告および28年度の方向性について。今年度は問題抽出や対応策の検討から始め、8つの項目のうちできるものからWGを設置、活動することでかたちが見えてきた。人材不足(訪問看護師など)や施設における介護看護体制はまだまだ不十分であるが、まずは意識から取り組む必要がある。また、28年度の診療報酬改定もほぼ決まり、これをどう活用するか考える必要もある。本日も協議を進める中で皆さんからいろいろな発言をいただければと思う。

◎報告

(1)東部圏域医療・介護連携に係る(ケアマネ)アンケート調査について

アンケート結果を各病院へ返す際、文書だけで終わらせるのでなく、機会があればこの協議会(推進室)と連携し、病院へ直接説明に伺いたい。そうすることで今後取り組むべき方向性の話もできるのでは、と考えている。

■ アンケート調査の結果(PDF・275KB)

【 意見 】

診療報酬改定・退院支援に関する評価の充実として、20以上の保険医療機関や介護事業所と連携を取っている事が施設基準として定められている。

東部地域医療連携協議会の10病院では、退院支援に関する評価についてのルール決めをしており、連携連絡票の取り決めや手続き方法は、市から老健や特養へ周知してもらうようお願いしている。しかし、このような約束事は明文化したほうがよいのではないか。各施設協議会などと提携し取り決めを行えば、もっとしっかりとしたものができるのではないか。

◎議事

(1)各WG等の27年度実績と28年度の方向性

■ WGのH27年度の実績とH28年度の方向性(PDF・1998KB)

資料に沿って推進室より説明。講演会等があれば、地域包括ケアについての話をする時間をいただき周知させて行きたい。推進室での1年間の活動を通じて、急性期病院職員の研修会・講演会への参加率が少ないと感じた。参加促進をして行きたい。

【 意見 】

● 切れ目のない在宅医療と在宅介護の提供体制について。24時間365日の体制を考える上で、急な体調変化時の対応と、何事もなく安心して支える事のできる状態(本人の自立度、家族周りの力で安定した状態)で支える場合。この二つで考えていかないと、誤解が生じるのではないか。

● 特定施設(有料、サ高住)の施設職員にも研修会等に積極的に参加していただきたい。家族や本人は特定施設かどうかの区別がついていない。

● ファシリテーターの役割は重要だと思うが、ファシリテーション研修後の活動はどのようなものを予定しているのか。

〇 具体的な予定はこれから検討。活動は、しっかりとした住民向けテキストの作成後。ファシリテーション研修はテクニックの習得であり、企業内研修にも活用できる。各事業所、職能団体でも生かしてほしい。

● ファシリテーション研修受講者は40名を想定しているが、2/13時点での申し込み者数は22名。職能団体、病院、社協、包括等からの推薦。今週末が締め切りのため、まだ回答されていない事業所はぜひ検討いただきたい。

● 推進室は(現在)相談できないのか。

〇 推進室メンバーには看護師と主任ケアマネがいるので、ある程度の相談は対応可能と思っている。実際、数件ではあるが相談があった。今回、推進室ホームページを開設したことで相談は増えてく るのではないか。

● 相談支援の具体的イメージを教えてほしい。ケアマネ対象のアンケート結果でも問題と感じた事例についての回答が多かった。この解決に向けて相談支援はリンクすることになるのか。

〇 このような相談があるのでは、という想定はされる。ただ、アンケート結果の課題については相談窓口ができる以前の問題である。これについては課題として協議会、WGで取り組んでいかなければいけない。

● 「切れ目のない在宅医療と在宅介護の提供体制の構築支援」が次年度以降必要だということで、そこに関わっている。急性期から在宅は地域医療構想とリンクしている。病院と在宅との関係、個々の問題になると、この会の主旨とは別になってくる。どうリンクさせるかはもっと大きなところで検討していかないといけない。

(2)研修会の開催について

①東部在宅医療・介護連携研究会 第4回事例検討会 3/4

②地域包括ケア推進に係るファシリテーション研修(県と共催) 3/15~16

③在宅医療介護連携講演会(一般・関係者向け) 3/27:さざんか会館

(3)在宅医療介護連携推進室のホームページ開設について

〇 始めのうちは研修会案内等の更新になると思う。周知したい研修会があれば推進室へ連絡を。

〇 東部医師会ホームページに推進室ホームページバナーを掲載済み。

〇 お問合せページも検討していきたい。

◎意見交換

● ホームページの研修案内は、依頼されたもの全てを掲載するのか。推進室が推薦しているという解釈をされてしまうのではないか。掲載するしないの判断基準は?

〇 基本的には在宅医療・介護連携を進めている職種や専門の研修会を掲載。推進室が参加の強制をするわけではない。このような会があります、と広く知らせていくべきではないかと考えている。

これについては会長、副会長、担当理事で検討する。

● ケアマネ対象のアンケート調査で見えた課題について。これは以前からあまり変わっていない。病院との連携をどうすればよいか、普段から悩んでいる。この問題をどう解決していけばよいか、解決策や案は出ているのか。

〇 双方の立場が違えばかみ合ってない部分もあると感じる。各病院連携室でやり方も違うので、全ての病院をまとめて方向性を合わせていくのは難しいのではと思っている。アンケート結果を推進室と一緒に説明していきたいと言われたが、まずは個々と話をしていく中で、双方で話し合えるような場所作りをするのが推進室の役割だと考えている。推進室も10病院連携協議会へ参加しているので、問題提起して行きたい。すぐに解決できる問題ではないが、少しずつでも進めて行きたい。

〇 既に取り組みを行っている西部の状況を参考にしたり、情報は協議会へ提供したい。

〇 私達も人任せにするのではなく、病院看護師と訪問看護師が分かり合えるような研修会を開催するなど、地道に活動を行っている。周りのみなさんの協力もお願いしたい。

〇 アンケートで出された課題は、既にあるWGで解決できるのであればそこへ振る。どこにも振れないものは総合企画WGで取り組めば良い。具体的に進めていくことが大事である。

● ケアマネや在宅支援者の病院へ対する思いは結果を見れば分かる。だが、病院ワーカーや病院連携室の方々はどう感じているのか。病院側はケアマネに何を求め何が足りないのかを知ることができれば、お互いが歩み寄れ、問題解決へ向けて取り組んでいけるのではないか。

〇 お互いに意見を出し合える機会を作るよう検討していきたい。

● 自分の立場から見るとなぜ連携がとれないのかと思うが、おそらく病院スタッフの数や能力も関係しており、スタッフを増員しても仕事が追い付かないのが現状。また、病院職員は外へ出る、外と連携するのがうまくない。ただこのたびの診療報酬改定で、1人2病棟までの受け持ちで退院支援していくことが可能になり、人の増員が病院としてやりやすくなる。そうなると院内での情報集約が進み、外へ向かっていけるのではないかと考えている。その際は病院からの要望も多くなり新たな課題もでてくるとは思うが、できることから少しずつ進めて行きたい。

◎次回協議会について

H28年度も3回の協議会を開催。日程は決定次第連絡。次回は5月おわり~6月頃を予定。

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