地域包括ケアシステム構築を目指す医療介護福祉関係者を対象に、多職種連携研修会(3回シリーズ)を開催しています。今年度は第7回目となり、完全オンラインで開催しました。
麒麟のまち圏域の総勢約80名が集い、地域包括ケアについて学ぶとともに、積極的な意見交換をとおして、多職種連携につながる研修会となりました。
(東部地区在宅医療介護連携推進協議会:研修支援WG企画)
◆研修のねらい
・地域包括ケアシステムを理解する
・在宅療養を支援するための多職種の役割を理解する
・住民の利益を考えた効果的な多職種連携について学ぶ
◆各シリーズのテーマ
①「病院から在宅へ(退院支援)」 令和4年7月24日(日)
②「在宅療養中(生活支援)」 令和4年10月23日(日)
③「看取りの時期(終末期の支援)」令和5年2月19日(日)
第7回“絆”研修①「病院から在宅へ(退院支援)」を開催しました
■ 日時 令和4年7月24日(日)9:15~12:15
■ 会場 オンライン研修
< 研修内容 >
まずはじめに、本研修のディレクターである東部地区在宅医療介護連携推進協議会 足立誠司副会長(鳥取市立病院医師)から開会挨拶、本研修全体の目的、今回のシリーズ①のメッセージ、在宅医療の概念が伝えられ、研修開始となりました。
① 地域包括ケアシステムなど 担当:徳吉淳一プレゼンター(徳吉薬局薬剤師)
まず、麒麟のまち圏域の現状、地域医療構想、そして、地域包括ケアシステムとはどのようなことなのか、重点的に取り組む必要がある事項等について学びました。
②アイスブレーキング 担当:足立誠司ディレクター(鳥取市立病院医師)
続いて、「最近はまっていること」をテーマに、ブレイクアウトルームに分かれて自己紹介を行い、オンライン研修の緊張を和らげつつ、グループワークでの役割分担などを確認し合いました。
③退院前カンファレンスの準備 担当:曽田淳プレゼンター(デイサービスあらいぶ作業療法士)
DVDの視聴を含め事例が提示され、退院前カンファレンスの準備をするために、課題1)誰が参加するのが良いか 課題2)どのようなことに配慮するのか についてグループで意見交換を行い、全体で各グループの意見を発表し、全体共有をおこないました。
続いて、退院前のカンファレンスにおける連携の重要性と、介護保険サービスなどについて全体で学びました。
④退院前カンファレスの体験 担当 櫻井重久プレゼンター(鳥取市立病院医師)
退院前カンファレンスのロールプレイングでは、提示された事例を想定し、グループで参加が必要と感じた「自分以外の職種」になりきって模擬カンファレンスを経験しました。
その後、課題1)違う職種を体験して感じたこと 課題2)「退院前カンファレンスの流れ」(あらかじめ用意されていたもの)について感じたことについて、グループで話し合い、全体で共有しました。その上で、退院前カンファレンスの難しさや留意点、参加者の役割、必要なスキルなどについて、さらに学びを深めました。
今回の研修では絆研修全3回の修了者が2名ありました。修了証と絆研修缶バッチは直接進呈することはできませんでしたが、最後に一言感想をいただきました。
介護支援専門員として日々働いていますが、地域包括ケアシステムを支える一員としてこれからも頑張りたいと思います。この研修会に参加では、違う職種を体験したり、日々の振り返りが出来ていないことを反省したり、良い経験ができました。皆さんとはこれからも顔を合わせることがあると思います。今後もよろしくお願いいたします。
施設勤務2年目で、看護師としてどのように関わって行けば良いか、役割や悩むことが多かったですが、この研修に参加して自分の役割や求められていることが明確になりました。これからの道しるべとなる研修でした。貴重な機会をありがとうございました。
それぞれ参加した場所は違いますが、最後はみんなで一体感を感じることができ、充実した研修会となりました。
研修スタッフ一同
■ グループワーク全体共有 (PDF・80KB) ■ 参加者アンケート意見抜粋 (PDF・50KB)
◎ 研修参加者78名(ファシリテーター、研修支援WG委員、事務局含む)
医師 4名、薬剤師 11名、看護師 17名、保健師 6名、理学療法士 3名、作業療法士 3名、介護支援専門員 10名、
MSW 5名、地域支え合い推進員 3名、社会福祉士 2名、認知症地域支援推進員 2名、事務・行政職 6名
歯科医師・言語聴覚士・介護福祉士・相談支援員・介護職・心理職 各1名