鳥取県東部医師会 在宅医療介護連携推進室

3/6 第16回 東部在宅医療・介護連携研究会(多職種事例検討会)を開催しました

研究会の場を通した医療・介護にまたがる様々な情報の共有、相互の連携を深めることを目的に、多職種事例検討会を開催しています。

■ 「事例を通した医療・介護連携の情報共有・知識向上」

■ 「研究会参加による、医療・介護関係者の顔の見える関係づくり」

 

◆ 第16回(平成31年3月6日)19時~20時30分

 

◎ 松浦会長挨拶

みなさんこんばんは。お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。この研究会は多職種連携による地域包括ケアシステムの構築のために行っています。

今日は、地域包括ケアシステムを構築する上でとても大切な職種である訪問看護、それに携わっておられる訪問看護ステーションえんさんに発表いただきます。まだそんなに日は経っていないステーションですが、フレッシュな気持ちで非常に熱心に取り組んでいらっしゃると伺っています。いろいろなことに悩みながら、またそういった問題点について、皆さんと話合い共有することで今後の参考になり、勉強にもなると思います。活発なディスカッションをお願いします。

 

◎ 訪問看護ステーションえん代表 小倉真紀 氏(世話人)

当ステーションは昨年4月に開設、看護師3名の小さな事業所ですが、情報共有に努め、利用者さんにとっての望ましい看護を展開するべく頑張っております。

そんな日々の中、本日の会のために2つの事例を準備してきました。1つ目は排便コントロールについて、2つめは末期がん患者さんへの関わりについて。準備に十分な時間がとれずお聞き苦しい点は多々あるかと思いますが、私達ステーションで関わることができた、今現在進行中の利用者さんのこと、心に残る患者さんのことを共有させていただければと思います。よろしくお願いいたします。

 

◎ 演題: 多職種連携による排便コントロール

◎ 演者: 訪問看護ステーションえん 坂本 朋子 氏(看護師)

講演の様子 講演の様子

( 講演概要 )

排便コントロールが困難な高齢者の体調管理、排便コントロール、褥瘡治癒目的で介入中の事例。

薬剤師さんに処方内容についてのアドバイスを受けたり、日々の生活の過ごし方や排便状況など、ヘルパーさんと情報共有を図りながら対応している。

訪問看護師として専門知識と技術を持って関わっているが、多職種の情報提供やアドバイスはとても参考になると実感している。

 

 

◎ 演題: Aさんの生き方を尊重しつつ訪問看護師として迷い葛藤しながらかかわった事例

◎ 演者: 訪問看護ステーションえん 山元 佐知子 氏(看護師)

講演の様子

( 講演概要 )

在宅緩和ケアとなったがん患者に対する事例。

主治医以外に理学療法士、病院看護師にもアドバイスをもらい関われることができた。

死に向かうことを伝えていく時には、まずその人や家族のことをしっかり知るということが大切なのだと感じた。その上で時期や伝え方を検討していく必要があるのかなと思った。試行錯誤しながら多くの学びを得る事例であった。

 

このあと、2つの事例をもとにグループディスカッションを行いました。

 

■ グループワーク意見まとめ(PDF・119KB)

( 小倉さんより )

たくさんの意見をありがとうございました。訪問看護を初めて1年足らずで、持っている経験はほぼ病院での看護という中で在宅に出向き現実を知り、驚きや知らなかったことがたくさんあると感じています。この2つの事例に関しても、職種が変われば見方や考え方も変わると感じる事ができました。今後、利用者はもちろん横の繋がりも大切にしながら、意見をいただけるような関わりを持って仕事をして行きたいと思いました。

講演の様子

 

( 担当理事コメント )

心のこもったケアをしながら、また客観的に見ながらという事例を二つ紹介いただきました。病院が中心で、なかなか開業医の立場で接触することの少ない事例だと思いますが、大変参考になりました。

今日の話し合いを日々の業務に活かしていただければと思います。また、参加された皆さんも熱心にお話をいただきありがとうございました。次回もぜひご参加いただきたいと思います。

 

◎ 参加者:42名

( 医師8名、薬剤師2名、看護師・保健師14名、介護支援専門員10名、理学療法士3名、

作業療法士、ケアプラン点検員・福祉用具プランナー 各1名、事務職2名 )

  
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