鳥取県東部医師会 在宅医療介護連携推進室

12/6 第11回 東部在宅医療・介護連携研究会(多職種事例検討会)を開催しました

研究会の場を通した医療・介護にまたがる様々な情報の共有、相互の連携を深めることを目的に、多職種事例検討会を開催しています。

■ 「事例を通した医療・介護連携の情報共有・知識向上」

■ 「研究会参加による、医療・介護関係者の顔の見える関係づくり」

 

◆ 第11回(平成29年12月6日)19時~20時30分

 

◎ 松浦会長挨拶

12月になって寒くなってきましたが、お集まりいただきありがとうございます。今日は薬剤師の仕事についてお話しいただきます。

在宅医療において、薬が飲まれていない、逆に飲まれすぎているということがあります。そのためには、薬剤師さんを中心に多くの方が協力して、改善していくことが必要ではないかということを薬剤師さんに発表いただきます。

今回も活発な意見交換をしていただければと思います。

講演の様子

 

◎ 演題: 薬剤師の役割についてと、服薬管理における限界事例の検討

◎ 演者: 鳥取県薬剤師会東部支部・徳吉薬局 徳吉 淳一 薬剤師

講演の様子

薬剤師の仕事を一言で言うと「医薬品の適正使用への貢献」である。継続服薬に大切なのは、間違いなく飲む、飲ませること。これは毎日のルーチン、生活を支えるまさに介護。服薬をやりやすくする体制、用法変更や処方変更など服薬管理のコーディネーターは医療。うまくチームで連携することが大切。

毎日朝昼夕3回の服薬が出来ず残薬が発生した事例。生活を優先か?服薬を優先か?医師とも相談し昼1回に処方を変更し、介護サービスもあわせて見直した。ケアプランも含め医師と一緒に考え、うまくいった事例である。

薬剤師の介入で残薬は減るが、薬剤師だけでできる仕事はほとんどない。用法・処方の変更は、病状をよく知る医師を始め、それを理解しケアプランから見直しをしていただくケアマネ、ケアプランをもとに動いていただけるヘルパー等スタッフの存在があってこそ。チームを組み一緒に頑張っていきたい、引き続きご協力をお願いしたい。

 

■ グループディスカッション

(課題)家族の協力がなく、介護サービスの無い曜日に服薬が困難となっている事例

◆どうしたら服薬が可能になるのか?(実際のケースで、現在困っている)

講演の様子

◆第11回世話人の堀内正人医師の司会により、上記課題でグループディスカッションが行われた。活発なディスカッションの後、意見発表も行われた。

意見発表後、講師より「服薬サポート機器」の紹介があり閉会した。

 

■ グループワーク意見まとめ(PDF・109KB)

 

◆第11回世話人(まとめ)

・徳吉淳一 薬剤師(講師:徳吉薬局)

皆さんの意見は、医療より介護保険の話が肝だったよう。例えば用法を変えるなら、医師の協力が不可欠で、それを活かすにはヘルパーさんなどの協力も必要。大変ヒントになった。

・堀内正人 医師(司会:堀内医院)

介護サービスから、服用時間、薬剤師や家族の関わりなど、いろいろな意見があった。大変有意義なお話を聞かせていただき、とても勉強になった。

 

◎ 参加者:28名(医師7名、薬剤師2名、看護師6名、PT1名、ST1名、MSW1名、ケアマネ7名、その他3名)

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