研究会の場を通した医療・介護にまたがる様々な情報の共有、相互の連携を深めることを目的に、多職種事例検討会を開催しています。
■ 「事例を通した医療・介護連携の情報共有・知識向上」
■ 「研究会参加による、医療・介護関係者の顔の見える関係づくり」
◆ 第43回 東部在宅医療・介護連携研究会 事例検討会
◆ 令和8年5月8日 19時~20時30分 ハイブリッド 開催
◆ 演題⓵: 在宅患者に役に立つ漢方薬の使い方(しびれ・痛み・麻痺・むくみ)
◆ 講 師: とっとり在宅ケア・漢方クリニック 藤田良介 先生(世話人兼)
◆ 演題②: 「制度だけでは足りない」をどう支える~自費サービスの現場とこれから ~
◆ 講 師: オパール指定訪問介護事業所管理者 村田大作 氏(世話人兼)
【 開会挨拶 】
皆様、こんばんは。連休中は、ゆっくりと過ごせた方も、そうではなかった方もいらっしゃったでしょうが、またあわただしい毎日が始まっていることと思います。ご多忙のなか、本日は第43回の事例検討会に御参加いただきまして、ありがとうございます。
今回の世話人は鳥取在宅ケア漢方クリニックの藤田先生とオパール指定介護訪問事業所の村田さんにお願いし、それぞれに御発表いただくこととなっております。
藤田先生からは、在宅療養をされる患者さんに役立つ漢方薬の使い方についてご講演をいただきます。村田さんには、事業所で実施しておられる、介護保険外サービスをテーマに、そのようなサービスが求められる背景や実際の支援事例を紹介していただき、グループワークでは保険外サービスの活用法や介護保険制度内サービスとの使い分け、また地域における連携の課題を話し合っていただきます。
明日からの日々のお仕事に役立つ内容であると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。(松浦会長)

【 講演① 】
脳卒中後の諸症状に対する漢方薬の使用についてご講演いただきました。また、鳥取市の看取りの現状や、在宅医療における多職種連携では家族や介護者もチームの大事な一員であることの話がありました。会場から、「漢方薬は“湯”の文字が多く使われている。漢方薬を飲む際はお湯で飲んだ方が効果が高いのかと聞かれることがあるがいかがなものか」との質問があり、講師からは「効果は変わってくる。温めて飲むことで香りが高くなり鼻から効いてくるので、お湯で飲んでもらう方が良い」とのアドバイスがありました。

【 講演② 】
事業所で実施している自費サービスをテーマに、介護保険外サービスが求められる背景や実際の支援事例を事例紹介していただきました。グループワークでは
①介護保険だけでは対応できなかった具体的な事例とその解決策は
②ある課題について自費サービスでどう設計すれば生活の持続は可能か
③地域で不足している生活支援は何か
についてディスカッションを行いました。
~皆さまからのご意見を一部ご紹介します~
・単なる話し相手だったり、家の中が物であふれている家庭の掃除、日常生活必需品以外の買い物の同行などが介護保険では対応できない。
・代筆や、身寄り(支援者)のない方へのお金の管理などをフォローできるサービスがあれば、ある程度生活の維持が可能では。
・ゴミ出しは1時間の単価に満たないため、どうしたらよいのか。鳥取市には災害時に自力で避難できない方を地域の支援者が必要に応じて支援する制度があるがその制度を活用できないか。
・他自治体では、町とシルバー人材センターが連携し、ゴミ出し10回で一定の報酬が支払われる制度がある。鳥取でも出来たらよいと思う。
・ゴミの集積場に8時までに出さないといけないことが多いが、サービスを使うと8時までは割増料金となる。また、“ふれあい収集“の制度は世帯全員が要介護者であることなど要件が厳しくなかなか使えない。要支援では制度が使えないが、要支援者がどういう状態なのかわかってくれていない。遠くの集積所までカートに掴まりながら行っておられる方もおられる。
・何かあった時にどこに相談してよいかわかっている方が少ない。困った時はまず、包括に相談すれば適切な支援につなげてもらえることを周知することが大切ではないか。
・ゴミ出しを自費サービスとして行うと、ゴミ回収の許可申請が必要となる。
◆ 参加者:45名( 医師 6名 看護師 6名、介護支援専門員 12名、薬剤師 6名、社会福祉士 4名、行政職 2名、事務職 3名、社会福祉士 2名、医療ソーシャルワーカー 1名、認知症地域支援推進員 1名、孤独・孤立対策推進員 1名、理学療法士 1名)