研究会の場を通した医療・介護にまたがる様々な情報の共有、相互の連携を深めることを目的に、多職種事例検討会を開催しています。
■ 「事例を通した医療・介護連携の情報共有・知識向上」
■ 「研究会参加による、医療・介護関係者の顔の見える関係づくり」
◆ 第6回(平成28年9月9日)
◎ 松浦会長挨拶
今回は地域包括ケアの推進に当たって重要な役割を果たしておられる地域包括支援センターについてのお話です。
この事例検討会の大きな目的は、お互いに顔の見える関係をより深めていただくことです。また、お互いが何を感じながら仕事をされているのか、というところを知っていただくこともできます。今日は有意義な時間を過ごしていただければと思います。
◎ 演題1: 「鳥取市の地域包括支援センターについて」
◎ 演者1: 鳥取中央地域包括支援センター 山本博久 所長
「地域包括支援センター」の基本的業務の説明と、近年取組んでいる「認知症カフェ」、「ご近所見守り応援団」、行方不明などの恐れのある高齢者に対する「事前登録事業」についても紹介があった。
◎ 演題2: 「 地域包括支援センター困難事例 ~アルコール依存症の夫が寝たきりの妻を介護しているケース~ 」
◎ 演者2: 鳥取中央地域包括支援センター 下山明宏 主任ケアマネジャー
アルコール依存症で糖尿病等の既往歴ありの夫が、要介護5の寝たきりの妻を介護しているケース。
アルコール依存状態の夫への対応、本人、妻双方に起こりうるリスクにどう備えるのかをグループディスカッションし、意見発表をした。
■ 下山講師コメント
関係者にもっと事情を聴いて、依存になった原因を突き止める事ができればと感じた。保健師に相談していればまた違っていたかもしれない。現在、この方は認知症を発症し要介護3で施設入所ですが断酒に成功し、みなさんに愛され施設の掃除や日曜大工など、施設スタッフや利用者と一緒にいろいろな活動を行っているようです。
▼ 鳥取市立病院 足立誠司 協議会副会長(第6回世話人)の閉会挨拶
いろいろ悩まれ苦労されたことと思います。他にも困難事例はあった事と思います。また、グループトークでは活発なご意見ありがとうございました。みなさんの活動にお互いに拍手を送って終わろうと思います。本日はありがとうございました。
◎ 参加者:64名
(医師7名、薬剤師1名、保健師看護師7名、PT2名、ケアマネ29名、介護・その他18名)