地域包括ケアシステム構築を目指す医療介護福祉関係者を対象に、多職種連携研修会(3回シリーズ)を開催しています。
今回で10回目となる地域包括ケア専門職“絆”研修 シリーズ②「在宅療養中(生活支援)」を開催しました。(東部地区在宅医療介護連携推進協議会:研修支援WG企画)
◆研修のねらい
・地域共生社会と地域包括ケアシステムを理解する
・在宅療養を支援するための多職種の役割を理解する
・住民の利益を考えた効果的な多職種連携について学ぶ
◆各シリーズのテーマ
①「病院から在宅へ(退院支援)」
②「在宅療養中(生活支援)」
③「看取りの時期(終末期の支援)」
第10回 “ 絆 ” 研修②「在宅療養中(生活支援)」
■ 日時 令和7年10月26日(日)9時~12時
■ 会場 東部医師会館
■ 研修総括ディレクター
櫻井 重久 先生(鳥取市立病院 総合診療科)
東部地区在宅医療介護連携推進協議会副会長 足立医師より開会のご挨拶、本研修会の目的をお話いただいた後、研修総括ディレクター櫻井医師と3名のプレゼンターのもと研修が進行します。

◆ 地域共生社会と地域包括ケアシステムについて (曽田淳プレゼンター:デイサービスあらいぶ 作業療法士)
地域共生社会や地域包括ケアシステムについての説明と、その目的や重点事項、在宅医療介護連携推進事業などについてプレゼンを行いました。

プレゼンター、ファシリテーターの紹介。初めてファシリテーターにチャレンジのスタッフも加わりたくさんの皆様にお世話になります。アイスブレイクで少し緊張もほどけてきました。

◆ 事例紹介・グループワーク①「生活支援とサービス担当者会議」グループワーク① (三橋由希子プレゼンター:居宅介護支援事業所ル・サンテリオン鹿野 介護支援専門員)
事例をもとに、サービス担当者会議の開催準備として、「現状の課題とその対策」についてグループで意見交換し、全体で共有しました。

課題に関して、病状や機能低下だけではなく、裕次郎さん本人の大切にしていることや強みにも着目することが大切だということを共有しました。

◆ グループワーク② (近藤高寛プレゼンター:訪問看護ステーションかけはし 理学療法士)
「もしもの時の心構え」として、「将来、事故や病気などで身の回りのことが出来なくなり 、自分の考えを伝えられなくなった時、あなたならどのようにしてほしいですか?」「大切なご家族がこのようになった場合、どのようにして多げたいですか?」についてグループで意見交換し、全体共有しました。人生の最終段階における医療・ケアについて、ACPや国の調査結果の説明、ACPノート「わたしの心づもり」を利用したレクチャーが行われました。また、近藤さんの経験されたエピソードも伝えて頂きました。

自分がしてほしいことと、家族にしてあげたいことは違う事に気づき、また家族の誰なのかによってもそれは変わることにも気付き共有しました。またご家族に対して、出来るだけ本人の希望に寄り添いたい気持ちはあるが、いざその場面が来た時に決断できるかどうかについては不安だという意見も多く聞かれました。事前に十分な話し合いをしておくことの大切さを、自分事として考えることが出来る時間になりました。

◆ 全課程修了者よりコメント
今回で全課程修了となる方は4名でした。代表して1名の方に感想を述べていただきました。
・3回の研修を通して一番大事だと思ったことが、多職種連携です。また情報共有の大切さも、実感しています。この研修で学んだことを自身の業務に活かしていければと思います。今日はありがとうございました。

最後は参加者全員で記念撮影です。

会終了後、プレゼンター、ファシリテーター、ブラッシュアップチーム全員で振り返りを行いました。

◎ 研修参加者55名(スタッフ含む)
介護支援専門員15名、看護師12名、医師5名、保健師5名、事務職4名、薬剤師3名、理学療法士2名、介護職2名、作業療法士、MSW、生活相談員、鍼灸師、者k氏福祉士、認知症地域支援推進員、福祉職各1名、