鳥取県事業として実施の地域リハビリテーション推進事業が平成22年度で終了した後、在宅復帰に向けた多職種の連携や研修の場として平成23年度に設立された研修会です。
安心して住み慣れた街や在宅で生活できるように地域の関連職種が集まり、在宅に向けての取組みや現場からの課題を伝え連携を図ること、また、現場の各職種の顔合わせと生の声を聞き意見交換や情報交換を行い、円滑な連携を図ることで安心して在宅にて生活していけるよう支援することを目的とされています。
年2回程度の研修会が開催されています。
◆ 第10回(平成29年3月22日・県立福祉人材研修センター)
第10回研究会が開催されました。
概要は、次のとおりです。
■ 発表:「旧鳥取市に」ある介護老人保健施設について知ろう」
■ 発表者:まさたみの郷・みやこ苑・やすらぎ
旧鳥取市内にある4つの介護老人保健施設より、施設の概要、施設の利用目的・趣旨、サービス内容などについて発表があった。
介護老人保健施設は、治療を終了したが在宅生活に不安がある高齢者が、在宅復帰を目指してリハビリをする施設であること、リハビリの実施状況、また現状と課題などの説明があった。また、在宅とつながるために、入所前の在宅での生活状況の情報が欲しいとの要望もあった。
【グループワークディスカッション】
テーマ:もっと知りたい介護老人保健施設
■ 10グループに分かれて、グループディスカッションが行われました。
介護老人保健施設は一律だと思っていたが、それぞれのリハビリ状況などの違いに驚いた。老健の現状を聞けて勉強になった。ディスカッションを通して多くの人の意見を聞けて良かった。いろいろな人とつながりがつくれた、などの意見がありました。
◎ 63名( 保健師・看護師6名、PT12名、OT17名、ST2名、MSW・PSW・社会福祉士11名、ケアマネ10名、
介護福祉士5名)
◆ 第9回(平成28年9月1日・県立福祉人材研修センター)
第9回研究会が、県ケアマネ協東部支部との合同で開催されました。
概要は、次のとおりです。
■ 発表:「回復期リハビリ病棟~連携室発表~」
■ ウェルフェア北園渡辺病院・尾﨑病院・鳥取医療センター・鳥取生協病院
回復期リハビリ病棟のある4病院の地域連携室より、各病院の機能、地域連携室の業務紹介、転院相談から入院、退院支援の流れについての発表があった。
患者の回復具合で気持ちの変化があること、その時々で必要な情報は何か、また情報の伝達方法、時期などの説明とともに、退院後の生活状況が病院には伝わらないので知らせて欲しいとの要望もあった。
【グループワークディスカッション】
テーマ:退院後により良い生活を送るためには ~キーワード:連携、情報~
■ 16グループに分かれて、グループディスカッションが行われました。
病院は施設を訪問する機会がない、施設は病院へは行くがリハビリとは連携不足。在宅リハビリは頻度や内容が文書では伝えきれていない、病院リハを見学してはどうか、生活上の細かな目標設定のすり合わせが必要。顔の見える関係をつくっていって、協力しながら目標に向かって行けば、よくなって行く、などの意見があった。
◎ 参加者:133名(保健師・看護師19名、PT24名、OT24名、ST8名、MSW・PSW・社会福祉士11名、ケアマネ29名、
介護福祉士8名、その他10名)