研究会の場を通した医療・介護にまたがる様々な情報の共有、相互の連携を深めることを目的に、多職種事例検討会を開催しています。
■ 「事例を通した医療・介護連携の情報共有・知識向上」
■ 「研究会参加による、医療・介護関係者の顔の見える関係づくり」
◆ 第37回 東部在宅医療・介護連携研究会 事例検討会
◆ 令和6年11月1日 19時~20時30分 ハイブリッド開催(東部医師会館・Zoom)
◆ 演題1: 在宅リハビリの実際~地域資源活用の重要性~
◆ 講 師: 鹿野温泉病院 上川 直人 氏(作業療法士)
◆ 演題2: これ急ぐ?~重症化を回避し、安定した療養を支えたい!~
◆ 講 師: 鳥取赤十字病院 上田 壮 氏(クリティカルケア認定看護師)
◆ 世話人: 橋本外科医院 橋本 篤徳 先生
きずな訪問看護リハビリステーション 岸田 要介 氏
【 開会挨拶 】
皆さんこんばんは。本日はお二人の講師に日々のお仕事のエッセンスを伝えていただきます。私たちが仕事をする上で大切なことは何なのか、見直すきっかけになるような示唆に富んだお話になるかと思います。皆さんが共に考え、リフレッシュしながら楽しく学びましょう。
【 講演① 概要 】
・年々増加する高齢者(独居、夫婦)は地域で支える、サポートすることが重要。
・事例:66歳女性、要支援2、糖尿病、夫・息子夫婦と同居。転倒なく生活したい、出来ること(野菜の収穫、洗濯や食器洗いなど)はしたい、飼っているメダカを見に行きたいといった希望がある。動作を楽に行えるような腰痛コントロール、杖歩行が安全に転倒なく移動できることが目標。ポイントとして、①腰痛悪化防止への介入 ②実際の場面での動作練習 ③糖尿病に対する栄養指導 ④サービス終了後に地域のSCさんに介入いただいた。
・在宅でのリハビリは、本人様の「やりたい」「やってみたい」「挑戦したい」「頑張りたい」を支援できるように介入する。
・健康教室やサロンなど地域資源の活用も重要である。在宅リハビリの強みは地域に出ること。そして多職種で連携することで、本人様にとってより良い生活を維持することができる。
【 グループワーク 】
事例についての感想、アドバイスを話し合っていただきました。
*栄養管理はどうなっているか。
・栄養士からのアドバイスで少しずつ意識されるようになった。
*1つの運動を覚えるだけでも大変な方が多い。どのように対応されているか。
・継続できるような簡単な運動、ストレッチを写真付きで紹介している。
【 講演② 概要 】
・重症化と緊急性について。重症化するとどうなるか。NEWSスコアを用い、バイタルサインから緊急性を考える。正確にデータを捉えるためのtips(患者状態を正しく反映しているか、複数パラメータを用いて評価、患者さんの元で連続的に評価を行う)。これらを事例をもとに説明いただきました。
◆ 参加者:62名( 医師12名、介護支援専門員 13名、看護師 11名、薬剤師 6名、介護福祉士 3名、
理学療法士・作業療法士・保健師・管理栄養士・認知症地域支援推進員・MSW 各2名、
社会福祉士・施設管理者・鍼灸師 各1名、事務職 4名 )