地域包括ケアシステム構築を目指す医療介護福祉関係者を対象にした、多職種連携研修会(3回シリーズ)の2回目「在宅療養中(生活支援)」を開催ました。(東部地区在宅医療介護連携推進協議会:研修支援WG企画)
◆研修のねらい
・地域包括ケアシステムを理解する
・在宅療養を支援するための多職種の役割を理解する
・住民の利益を考えた効果的な多職種連携について学ぶ
◆各シリーズのテーマ
①「病院から在宅へ(退院支援)」
②「在宅療養中(生活支援)」
③「看取りの時期(終末期の支援)」
第9回 “ 絆 ” 研修②「在宅療養中(生活支援)」
■ 日時 令和6年10月27日(日)9時~12時
■ 会場 東部医師会館
■ 研修総括ディレクター
在宅医療介護連携推進協議会副会長 足立 誠司 先生(国民健康保険智頭病院 院長)
東部地区在宅医療介護連携推進協議会副会長 足立医師と、3名のプレゼンターにより研修が進行します。はじめに足立先生より本研修会の目的の説明があり、研修開始です。
◆ 「地域包括ケアシステム・医療介護連携事業を理解する」(中原聖子プレゼンター:鳥取市保健所)
地域包括ケアシステムや医療介護連携事業、協議会の概要についてプレゼンテーションが行われました。
スタッフ紹介後、グループ内で「元気の源」をテーマに自己紹介を行いました。
◆ 「生活支援とサービス担当者会議」 グループワーク①(松本裕二プレゼンター:あすなろ西ケアプランセンター)
オリジナル動画「我が家に帰りたい」の事例をもとに、サービス担当者会議の開催準備として、「現状の問題点とその対策」についてグループで意見交換し、全体共有を行いました。
職種別の価値観の違い、カンファレンス開催の留意点、多職種連携の重要性、多職種協働5か条について学びました。
◆ グループワーク② (村上志奈プレゼンター:鳥取県看護協会)
「もしもの時の心構え」として、「将来、事故や病気などで身の周りの事ができなくなり、自分の考えを伝えられなくなった時、あなたならどのようにしてほしいですか?」「大切なご家族がこのようになった場合、どのようにしてあげたいですか?」についてグループで意見交換し、全体共有しました。
人生の最終段階における医療・ケアについて、ACPや国の調査結果の説明、因幡但馬麒麟のまち連携中枢都市圏のオリジナルACPノート「わたしの心づもり」を利用したレクチャーが行われました。
◆ 修了者の紹介と感想
今回で①~③全課程修了された方は3名。全課程修了者は、のべ249名!!
修了者よりコメントをいただきました。
・薬剤師に求められる技能はだんだん変わってきており、今は、かかりつけ薬局や高齢者施設へ薬を持って行きセッティングする仕事も行っています。そのような経緯で、知識を増やしたいと思い絆研修に参加しました。講義はもちろん、グループワークやアイスブレーキングを行うことで、実際に高齢者と関わっておられる多職種の方のパーソナリティ、仕事内容、知識を知ることができ、日々の業務に役立てさせていただいています。
・麒麟のまち圏域という事で、兵庫県から鳥取の研修に参加させて頂き、たくさんの方と交流もでき嬉しく思っています。3年かかってやっと絆バッジをいただきました。これを付けて毎日頑張ろうと思います。
・絆バッジが欲しくて頑張ってきました。数年前から絆研修には参加していますが、やっと修了することができました。バッジをつけて普及活動をしたいと思います。現在地域連携室で仕事をしていますが、同じケースの方はなく、それぞれとても苦労しています。町内だけでなく鳥取市内や兵庫県の方に関わることも多く、絆研修で皆さんと出会い、これからも頑張って仕事を続けたいと思います。絆研修の絆を大切に、今後もこの研修を続けていってほしいです。
参加者全員で記念撮影して研修会終了です。
プレゼンター、ファシリテーターで振り返り。皆さん今回もご協力ありがとうございました!
◎ 研修参加者59名(スタッフ含む)
看護師 19名、介護支援専門員 11名、薬剤師 10名、事務職 6名、医師・言語聴覚士・MSW 2名、
理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士・保健師・相談員・鍼灸師 各1名