地域包括ケアシステム構築を目指す医療介護福祉関係者を対象に、多職種連携研修会(3回シリーズ)を開催しています。
今回は、第8回目となる地域包括ケア専門職“絆研修”シリーズ③「看取りの時期(終末期の支援)」を集合形式で開催しました。(東部地区在宅医療介護連携推進協議会:研修支援WG企画)
◆研修のねらい
・地域包括ケアシステムを理解する
・在宅療養を支援するための多職種の役割を理解する
・住民の利益を考えた効果的な多職種連携について学ぶ
◆各シリーズのテーマ
①「病院から在宅へ(退院支援)」
②「在宅療養中(生活支援)」
③「看取りの時期(終末期の支援)」
第8回 “ 絆 ” 研修③「看取りの時期(終末期の支援)」
■ 日時 令和6年2月18日(日)9時~12時
■ 会場 東部医師会館
■ 研修総括ディレクター
在宅医療介護連携推進協議会副会長 足立 誠司 先生(国民健康保険智頭病院 院長)
東部地区在宅医療介護連携推進協議会副会長の足立医師より、本研修会の目的をお話いただいた後、自己紹介も兼ねたアイスブレイキングを行いました。テーマは「最期の晩餐」とその理由。それぞれのグループで「ベストオブ最期の晩餐」を話し合い、緊張をほぐします。
◆ 事例紹介・グループワーク①
今回の看取りの時期(終末期支援)の研修メッセージ、事例紹介のあと、「今後の点滴や胃瘻などの栄養管理(行わないことも含めて)をどのように考えるか」についてグループワークを行いました。
グループで意見交換後、会場全体で共有します。
人工的水分・栄養補給(AHN)、AHN導入に関する意思決定、人生とQOLについてなど、臨床倫理に関することを足立医師にレクチャーいただきました。
◆ 死が近づいた時の対応・グループワーク② 担当:山根綾香プレゼンター(鳥取市立病院 看護師)
死が近づいた時の対応について考えるワーク②では、山根プレゼンターより、状態が悪化してきた本事例の経過の説明がありました。そして「死が近づいた時に医療ケアチームとしてどのような対応や配慮をしたらよいか(本人に対するケア、家族に対するケア)」をテーマにグループワークを行います。
全体発表後、死が近づいたときの患者さんの状況や接し方、行動すべきことについてレクチャーがありました。
◆ 修了者の紹介と感想
今回は23名もの皆さんが全過程修了となり、代表して2名に感想を述べていただきました。
・大変有意義な研修でした。生涯勉強だと思っています。引き続き自己研鑽を積んで行きたいです。
・一年くらい前から訪問看護の勉強をしようとこの研修会に参加してきました。この研修での学び、家族の介護や看取りの経験、病院での経験を今後に活かしたいと思います。
最後は参加者全員で記念撮影です♪
会終了後、プレゼンター、ファシリテーターで振り返りを行いました。
◎ 研修参加者69名(スタッフ含む)
医師 4名、薬剤師 6名、看護師 20名、介護支援専門員 8名、事務・行政職 9名、保健師・介護福祉士・社会福祉士 各3名、
理学療法士・地域支え合い推進員・認知症地域支援推進員・介護士 各2名、
作業療法士・MSW・放射線技師・鍼灸師・心理職 各1名