鳥取県東部医師会 在宅医療介護連携推進室

10/23 地域包括ケア専門職“絆”研修②「在宅療養中(生活支援)」を開催しました

地域包括ケアシステム構築を目指す医療介護保健福祉関係者を対象に、「地域包括ケアシステムを理解し、在宅療養を支援するための多職種の役割を知るとともに、住民の利益を考えた効果的な多職種連携について学ぶ」ことを目的に、多職種連携研修会(3回シリーズ)を開催しています。今年度は第7回目となります。

因幡・但馬麒麟のまち圏域の、地域包括ケアシステムの推進に関わっている多職種が、オンラインではありますが、一堂に会して積極的な意見交換や全体共有ができ、多職種連携につながる研修会となりました。

(東部地区在宅医療介護連携推進協議会:研修支援WG企画)

◆研修のねらい

・地域包括ケアシステムを理解する

・在宅療養を支援するための多職種の役割を理解する

・住民の利益を考えた効果的な多職種連携について学ぶ

◆各シリーズのテーマ

①「病院から在宅へ(退院支援)」 令和4年7月24日(日)

②「在宅療養中(生活支援)」   令和4年10月23日(日)

③「看取りの時期(終末期の支援)」令和5年2月19日(日)開催予定

 

第7回“絆”研修②「在宅療養中(生活支援)」

■ 日時 令和4年10月23日(日)9:15~12:15

■ オンライン研修

 

< 研修の経過 >

◇ 開会挨拶 ◇ 足立 誠司 医師 在宅医療介護連携推進協議会副会長

メッセージ 足立先生

◇ プレゼンテーション「地域包括ケアシステム・医療介護連携事業を理解する」◇ 担当:植垣 望 氏(鳥取市保健所 保健師)

地域包括ケアシステム 植垣さん

◇ アイスブレーキング ◇ 足立 誠司医師(鳥取市立病院)

「わたしの元気の源」をテーマに、各グループごとにブレイクアウトルームで自己紹介を行い、オンラインの緊張も少しほぐれました。

◇ プレゼンテーション「生活支援とサービス担当者会議」◇ 担当 曽田 淳 氏(デイサービスあらいぶ 作業療法士)

・事例紹介

脳梗塞後遺症の夫と妻の高齢者二人暮らし、夫は心不全・誤嚥性肺炎で入退院を繰り返している。介護度も上がり、食事量も減り、ADLの低下も見られる。本人と妻、子供たち、在宅療養の関係者それぞれの今後の思いなどの紹介後、グループワークを行いました。

サービス担当者会議 曽田さん

・グループワーク① サービス担当者会議の開催準備「現状の問題点とその対策」について

ブレイクアウトルームにて、各グループで意見交換後、発表用ワークシートにより、全体共有しました。

ワークシート 発表

その後、生活支援のポイント、サービス担当者会議、地域ケア会議、多職種カンファレンスについてさらに学びを深めました。

多職種連携について

◇ プレゼンテーション「アドバンス・ケア・プランニング」◇ 足立 誠司医師

ワークシート 足立先生

・グループワーク② もしもの時の心構え

(課題A)将来、事故や病気などで身の周りの事、(食べることも含め)ができなくなり、自分の考えを伝えられなくなった時に、あなたならどのようにしてほしいですか?

(課題B) 大切なご家族がこのようになった場合、どのようにしてあげたいですか?

二つの課題について、ブレイクアウトルームにてグループで意見交換し、全体共有しました。

ワークシート

「人生の最終段階における医療・ケアについて」について参加者の認識なども聞きながら、新たに作成した改訂版ACPノート「わたしの心づもり」の活用方法について聞き、本人の意思決定を支援し、きちんと引き継ぐことの重要性を学びました。

◇ 修了者の紹介と感想 まとめ 閉会 ◇

全過程修了者2名。オンライン研修のため、今回は修了証と絆缶バッジは研修終了後郵送となりましたが、修了者の小林淑子様(ウェルフェア北園渡辺病院)と居組ほのか様(鳥取市立病院)に一言感想を述べていただきました。

小林さん
絆研修は多職種の方の思いや専門性を知ることができ、とても刺激的で学びの多い研修でした。今後も多職種の方と連携し、患者さんやご家族の幸せな人生に繋がるような支援を出来るように頑張りたい。絆研修を受けるにあたって、分かり易い文書やきめ細かい準備などをしていただきありがとうございました。3回とも楽しく受講できました。絆バッジを楽しみにしています。

 

居組さんこの研修会では普段あまり関わることのない職種の方々と交流できる貴重な機会で、自分とは違った意見を知ることができとても新鮮でした。私は経験が浅く、在宅や地域での視点で考えることが難しかったけれど、それぞれの角度のアプローチで、ご家族や患者さんを多職種で支えているのだとあらためて感じました。また、私たち看護師が求められている役割も強く感じることができました。このシリーズで得たことを今後に繋げていきたいと思います。ありがとうございました。

 

それぞれ参加した場所は違いますが、みんなで一体感を感じることができた充実した研修会になりました。

 

集合

 

最後にスタッフで研修全体の振り返りを行い、“絆研修”を終了しました。

集合

 

■ グループワーク①②の結果 (PDF・88KB)  ■ 参加者アンケート意見抜粋 (PDF・220KB)

 

◎ 研修参加者53名(ファシリテーター、研修支援WG委員、事務局含む)

医師 5名、薬剤師 2名、看護師 15名、保健師 5名、理学療法士 2名、作業療法士 3名、介護支援専門員 8名、

MSW 2名、事務・行政職 8名、認知症地域支援推進員・相談支援員・心理職 各1名

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