地域包括ケアシステムの構築に向け、在宅医療・介護連携の推進に取組んでいます。
特に、病院への入院時・退院時の介護分野との連携強化は、連携の第1歩でもあり、今後の在宅生活において重要な意味を持ちます。
介護分野のキーパーソンと言える介護支援専門員(ケアマネジャー)と病院との入退院時の連携状況の把握のため、ケアマネジャーを対象にアンケート調査を実施しました。
本調査は、西部、中部でも実施されているため、東部の現状を知る機会にもなりました。
(鳥取県東部福祉保健事務所・東部地区在宅医療介護連携推進協議会の協働事業)
■ 医療・介護連携に係るアンケート調査実施要領 (PDF・59KB)
【調査結果の概要】
東部の退院調整率 77.8% (西部 76%・中部 76%)
入院時情報提供書送付率 45.9% (西部 67%・中部 51.3%)
● 退院調整率(担当する退院患者のうち病院から連絡のあった割合)については、中西部とほとんど変わらない。入院時の情報提供は非常に低い。
【調査後の病院への報告と聞取り】
● 全ての退院患者に病院の地域連携室が関わっていないこと(短期入院など)、入院時情報提供のあったケアマネに対しては必ず連携をとること等を病院から聞き取った。
● いきなり電話での情報提供は難しい。顔が見える連携のため、まず地域連携室に面談に来てほしい等の要望事項についても病院から聞き取った。
◆ 一言でいうと、病院連携室、ケアマネ間のコミュニケーション不足。入院時の情報提供、入院中の連携(面談)、退院前連携という医療にも介護にも報酬が算定できることが出来ていないのでは。まずは入院時情報提供を増やしていくことが必要では。(東部医師会推進室の感想)
【今後について】
● このケアマネアンケート結果をふまえ、H28第1回協議会(H28.6.2)で、各病院連携室のワーカーと包括や居宅のケアマネが集まる機会を設け、課題のすり合わせをして行くこととなった。